事務局 2011年度活動方針


「大地震」「大津波」それに加えて「原発事故」というこれまでに経験したことのない困難が我々の前に立ちはだかっています。この未曾有の事態に直面した我々は、しかし、この困難をなんとしても乗り越えていかねばなりません。
この困難な時局の中、長野県山岳協会は、前身の山岳連盟時代から数えて50周年の節目を迎えます。この厳しい事態の中で、我々山に登る者にできることは何でしょうか?「山に登る者が山に登ることを通じてできることを考えていく」、そんな一年にしていかねばなりません。長山協創立50周年の節目と合わせながら、着実に一歩一歩進める中で、新たな未来を展望するような協会運営に心がけて行きたいと考えています。
昨年あたりから「山ガール」なる言葉がマスコミなどでも使われています。ここ何年か中高年一色だった「山」に少しずつ変化が現れてきているようにも思われます。山岳会の会員減少、高齢化などが言われる昨今ですが、山岳協会に加盟している加盟団体の中にも、高齢化だけとは言えないような状況も生まれているようにも思います。
加盟団体の協力を求めながら、50周年事業に積極的に関わり、取り組んでいく中で、「信州の山に登り、学び続ける」というテーマ通りに、我々自身の登山がさらに充実したものになるような諸活動を協会が一丸となって、展開していける一年にしていきたいと考えています。
そのためには「登山活動を行うための山岳協会であること」という基本に立って、目的、意義に則った協会構築を引き続き目指すとともに、協会員への周知に努め協会活動と協会員の登山活動との関わりの理解を深め、協会と加盟団体ひいては加盟団体会員との意識乖離の解消に努めていきます。そのために各委員会の連携を密にし、効果的かつ効率的な事業実施を検討するとともに委員会活動の活性化についても研究検討を行います。また、昨年に引き続き支部活動への副会長等の参画を推進し、相乗的な活性効果を目指します。 長野県山岳協会が社会的に認知される山岳団体であるがため、より一層足腰が強く一丸となった協会を目指し、また協会員に有益な態勢を整えるために関係機関への働き掛け、協会の持つ能力の社会還元など対外的な活動も可能な範囲で行っていきます。

登山の普及・技術の向上・啓蒙活動
支部による夏山登山教室のさらなる充実に努めます。
山岳センターとの連携や様々な機会を捉えた正しい登山の普及を推進し、併せて協会員への還元を促進します。
競技部とも連携しながら20年度から実施された国体種目変更に対応する組織形態の確立、審判員などの育成に努めます。
自然保護と登山者の果たすべき役割、共生のための一定の方向性を導き出す活動を関係機関とも協議しながら推進します。
一昨年度から取り組みを始めた山のトイレ問題やニホンジカを中心とする野生動物と山岳環境についての学習などを通して、更に踏み込んだ状況把握に努め、その方向性を探ります。
ジュニア層の育成を考え、クライミングジム等との連携や登山を通じた自然体験など幅広い活動を具体的に推進するとともに、学校登山への支援について検討を行い安全で楽しい登山への誘いの可能性を探り、将来の登山愛好者育成に繋げることを考えます。
安全登山の観点から事故事例に学び共有することにより、遭難事故防止に努めます。
中高年登山者への安全登山の普及、未組織登山者の組織化等、最近顕著になってきている現状をしっかりとみつめ現実的な対応を研究していきます。
競技登山
北信越国体の主管県として、その成功に向けて取り組みます。
これまで同様、ジュニア委員会とも連携をとりながら選手の発掘と育成に取り組み競技力の向上に向けた支援を行います。
指導委員会とも連携しながら20年度から実施された国体種目変更に対応する組織形態の確立、審判員などの育成に努めます。
国際登山・国際交流
国際登山をめぐる厳しい情勢を鑑み、協会員の国際登山実施のために、組織的な研究、工夫、努力をします。
50周年事業における国外の山岳団体との企画等を通じ、交流を深めます。
事業部
新たな課題、例えば日山協特別共済への対応方針等を他の委員会との連携により研究検討し、長山協の行うべき事業の方向性を研究していきます。
医科学
「SPO2データ収集」、「やまなみへの寄稿」、「山のセミナー講演」等、医科学委員会での研究の展開と協会員への普及を促進します。
事務局(総務・財務・やまなみ・ホームページ)
やまなみとホームページのそれぞれの特性を活用した情報発信の実施に努めます。
紙ベースの情報と電子データを併用しながら、情報伝達が効率的に果たされるように努めます。
ホームページの充実、適切な情報更新のための方策を検討し、実施します。
支出節約と収入の確保に努めた財務運営を継続します。
長山協50周年記念事業準備
今年度迎える長山協50周年に向けて、協会員一丸となって推進します。